電気けいれん療法の施行に影響する薬物
リチウム
リチウムは発作閾値を下げ、譫妄や遷延性発作の危険性が高率になることがある。 電気けいれん療法治療中の内服の可否については複数の見解がある。 リチウムを併用する必要がある場合は、リチウム濃度を 0.6mmol/L以下におさえることが推奨されている。
抗てんかん薬
抗てんかん薬は、けいれん閾値を上昇させる恐れがあるため、減量もしくは中止する。
抗不安薬
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は、けいれん閾値を上昇させる恐れがあるため、減量もしくは中止する。 ベンゾジアゼピン系の抗不安薬がどうしても必要な場合は、ロラゼパム (1日0.5mgから1.0mg)が安全と考えられている。
テオフィリン
テオフィリンを併用すると痙攣が持続する危険がある。 テオフィリン濃度が 20g/mL 以上の場合は、減薬する必要がある。
その他
リドカインは別の抗不整脈薬に変え、バルビツレート系麻酔薬は最少量にとどめる。